The Garbage Collection(V3.0以降)blog ~十分一本勝負~

十分間だけをかけて何事かを書きます。気が向いたときとかに。

未来の記憶。

 たといばこの、電車に乗っていても街を歩いていても、見かける大半の人々が、掌に乗せたぴかぴかと愉快に光る電気の板をばすりすりして、便利な情報を自在にゲット、将又、知り人とのコミュニケーションを縦横に計ったりしていて、なんつーかこの、うーむ、未来は今、だなあ。なんて、コーエン兄弟の昔の映画のタイトルみたいなことをつい思ったりなんかする。のだけれども、そう思う一方で、それほどの未来でもないよなあ。二十一世紀も十四年に垂んとすれば、きっと未来はもっと薔薇色の進歩した世界になってるはず、という、餓鬼の頃に夢想していたような、すんばらしい未来には到底届いていないような気もする。果て、どうしてそんなしけたようなことを思うのかしら、と、暫し考えてみたらあれだ、ドラえもん的な未来がちっともやって来ていないから、だと思った。そらインターネッツスマホSNSもぐんぐんに進化したけれども、その一方で、タケコプターやどこでもドアやタイムふろしきといった、愉快なみらいのどうぐが何ひとつ産み出されてはいない。そういうドラえもん的な未来が全然実現されていないから、餓鬼の頃、具体的には七十年代の末とかに想像していた未来がてんで来ていないような残念な気がするんじゃないか。なんて思ったんだよう。

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