手遅れデス。
しかしまあ十分だけなら真面目にやるかと思ったら十分ですら面倒くさくなるとやらないネ。
人生のお昼時を疾うに過ぎてしまったいま、嗚呼。これまで一度もなかったのだから、してもみともう、乃公の人生には向後きっとそんなことが訪れることはないのだろうなあ。と考えるだにがっかりしてしまうような人生上の事象/イヴェントというのはやはりあって、たといばヴァレンタイン・デーにいわゆるところの本命チョコというものを異性から拝受する。なんてことももう乃公の人生には起こらないのだろうなあ。と思って落胆する。ちょっと可愛らしいような女の子からもじもじしながら手作りチョコを渡される、なんてことはもうきっと起こらないのでありまったく乃公の青春は暗かった。もしも若い頃、思春期の頃、人生の朝方のうちにそんな経験をしていたらきっと乃公の人生ももうちっと明るく前向きになっていたかも知らんと思う。こういうことは人生の朝方/午前中に起こらなくては意味がない。そうしてまた拝受してくれる異性も同じような年格好でなくてはだめだ。人生のお昼時を過ぎてしまったいまになって、これまた人生のお昼時を過ぎてしまったような異性から本命チョコを貰ったりするのではなんだか重たい。そんな思い詰めたような、膝に来るような人生の重みがかかったみたいなチョコなんてやっぱイヤだものね。