銀色の遥かな道
さても東京市の新しい市長が舛添なるどうみても前の市長よりも遥かに風体の怪しく見えるおっさんに決定したわけだけれども、にしても投票の直前まで、インターネット上ではいちばんこの、舛添なるおっさんの評判が悪辣で、その評判からすれば到底当選は覚束ないと思われたのだが、蓋を開けてみたらば圧勝に近く、まあなんですか、つまるところまだまだインターネット上の意見と世間一般の意識との間には乖離があるなあ。なんて思ったのであります。想像するに真にインターネットと世間一般の意識が同一となるにはやはり、いまの小供達、物心ついた時分から携帯電話やプロードバンドが普及していたであろういまの中高生がおっさんおばはんの年格好になる時代までかかるだろうなあ。と思う。乃公なんかの年代はネットの黎明から膨張してくる様を逐一見続けてきて、ネットを生活の中に取り込んできたけれども、それだけにまだどこかネットを特別視してしまっている。これがあるうちは無理だものネ。まあしかし既に０が１になってはいるのだから、あとは１が１００になるのを待つばかり。その頃にはホリエモン的に、家入某的にネットから登場してきた人が政治を国を背負って立つ時代になってるよ。あと二十年かかるけどな。
