地獄スパイラル
ゴーストライターと聞いてまず真っ先に思い出すのは松本伊代ちゃんがアイドルだった頃、本を出したというので取材に来た記者からその内容を問われた際に「まだ読んでないのでわかりませーん」と答えたという都市伝説めいた話であってまあなんですか、もしもあれで寿限無の一節みたいな名字の気取ったおじさんがロンパリの人を殺めたりしてたらそら刑事コロンボのエピソード『構想の死角』や古畑任三郎のエピソード『笑うカンガルー』みたいなドラマになったかもね。なあんて思ったりもするんだけどもまあなんですか、曲に限らず創作物とか作家にやたらと物語というかドラマが付随するのが当節人気を獲得しやすいようで被曝二世の難聴の、ということになるともう素直に曲の評価とかできなくなるよなあ。そういう部分をぐんぐんにフィーチャーして止まない昨今のマスコミュニケーションがこの話題を機会に、ちったあこれまでを改めて過剰な物語やドラマをクローズアップするのをやめるかな。と思って見ているのだけれどもうわあ。さむらこうちぶらこうじさんの話題をやったすぐ後に冬季五輪の選手が如何に艱難辛苦の末にこの舞台に立っているか！ みたいな過剰な物語やドラマをスポーツの話題に付随させて報じていてしおしおのぱー。無間地獄。
