イマジン
さて肝心なのは妄想することと思う。余は妄想をするのが好きだ。この場合の妄想というのは無論、かの関根勤氏がよく云う妄想であって巷間云われる通りの妄想である。余の中かで近ごろ流行りの妄想はといえば朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』に出てくる高畑充希さん演ずるのりこちゃんに膝枕されながら、あの麗しい声で何事かを、取るに足らない愚痴のようなものを聞かされている。という妄想で、この妄想をしているときはまったく心地が良い。妄想の良いところは妄想の中に登場する人物がいずれも、自分にとっての理想像であるところだ。自分にとっての完全体が妄想の中の人物だ。だから妄想はは至極愉しい。けれども妄想は現実ではない。たといばいま名前を挙げた高畑充希さんにしてもちょいとtwitterを覗けば普通に日常を暮らしていることがわかって無論その生活は余の妄想とはまるで無縁だ。その現実の前に妄想は破壊される。すごく残念だが仕方がない。妄想は現実の前には無力だ。この無力感を認められず妄想の方をより強く信じてしまったときに怨恨殺人だとか黒子のバスケの作者を脅迫して、みたいな事件に発展するのかも知れんなあ。なんて思った